膝前十字靭帯(ACL)損傷手術

●膝前十字靭帯(ACL)とは
膝関節内にあり、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(スネの骨)を結んで、膝の安定性を担っています。特にターン動作、ジャンプ着地動作、カッティング動作などの動きで働いています。

●役割
@大腿骨に対し、脛骨の前方向(赤矢印)への動きを制動します。



A膝関節の内側(赤線)を軸にねじる動きを制動します。




●症状

●放置したら

損傷しても日常生活動作では大きな支障をきたすことが少ないですが、放置したままスポーツを行うと、膝崩れ(膝がガクッとずれる)現象が起き、半月板や軟骨などに障害をきたし、痛みや変形を来すようになります。


●治療

あまり活動性が高くない患者様においてはリハビリテーションのみの加療を行うこともありますが、将来スポーツを積極的に行いたい患者様や膝を酷使するお仕事(自衛官、消防士、介護士、保母など)をされる患者様では積極的に手術治療を行います。 受傷直後は膝のはれや動きに制限があるため、手術治療はできません。手術時期は腫れも動きも改善した時期(おおよそ受傷後3週以降)に行います。 当院では関節鏡を用いて主に膝の裏の筋(ハムストリングス)を用いた靭帯再建術(解剖学的二重束再腱法)を行っています。 この手術方法は、膝を伸ばす筋肉を傷めることもなく、スポーツ復帰への影響も少ない方法です。また傷も3cm程度ですので、外観的にも優れた方法です。


●手術手順




●手術後のスポーツ復帰までの流れ

術後から9ヶ月でスポーツ復帰を目指します!




●基本・応用動作について・・・

詳しい内容はアスレチック(スポーツ)リハビリテーションをご覧ください。