心臓リハビリテーションへの取組
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心臓リハ外来担当:丸岡 徳裕 医師
当院では、心臓リハビリテーション指導士のもと、心血管疾患(心不全、狭心症、心筋梗塞、心臓術後、大血管疾患)の方を対象にした、回復期および維持期心リハを行っています。「途切れの無い」心リハを行うことにより、日常生活動作の向上や復職を目指すだけでなく、心不全への進行を予防すべく包括的なサポートを行います。
心臓リハビリテーションの流れ
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心臓リハビリテーションの効果
- 運動能力の増加により、体を動かすのが楽になる。
(最高酸素摂取量増加) - 狭心症や心不全の症状が軽くなる。
(同一労作時における心不全症状の軽減) - 不安症状やうつ状態が改善する。
- 血管が拡がる能力や自律神経の働きが良くなる。
(収縮期血圧低下、交感神経緊張の低下) - 心筋梗塞の再発や突然死が減る。
(冠狭窄病変の伸展抑制、生命予後の改善) - 冠危険因子の是正
(HDLコレステロール増加、中性脂肪減少)
心リハ外来について
- 診察日:毎週火曜日 午前(完全予約制)
- 心リハ外来問診票
をダウンロード後、印刷してからご記入してください。
- 心リハ外来お問い合わせ:096-237-1165(外来専用ダイヤル)
患者様に合わせた運動プログラム
専門医師によるオーダーメイドの運動処方
- 当院では患者様ごとに最適な運動療法を行うため、心肺運動負荷試験(CPX検査)によって求めるATポイントをベースとした処方を行っております。
ATポイントとは
- 嫌気性代謝閾値(Anaerobic Threshold : AT)といい、呼気ガス分析装置を使用して求めた、乳酸が産生される直前の運動閾値のこと。ATレベルを少し下回る強度での運動は安全かつ効果が高く、患者の体力・状態に合わせたリハビリテーションが行えます。
ATレベルでの運動療法の利点
- 交感神経活性が亢進されると、狭心症や不整脈の発生や、血小板機能が活性化され血栓ができやすくなりますが、亢進される前の運動強度を処方することによりそれらのリスクを回避できます。
- 乳酸産生が亢進しないので疲労感が少なく長時間の運動が行えます。
心肺運動負荷試験(CPX検査)
- 運動負荷中の呼気ガスを分析して得られたデータを解析し、心臓に負担をかけない範囲の中で、最も有効な運動の強さを評価します。得られた結果を運動処方として具体的に提案します。
- 患者ごとに最適な運動療法を行うため、心肺運動負荷試験(CPX検査)によって求めるATポイントをベースとした処方が推奨されています。〔心疾患における運動療法に関するガイドライン〕
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ALTER Gを使ったCPX検査
- 心疾患をお持ちの方で膝に負担が掛けられない方でも、ALTER Gを使うことでCPX検査が可能であります。 ※下記再生ボタンでその様子がご覧になられます。
心臓リハビリテーション指導士の紹介
佐藤 理恵 理学療法士(理学療法科 課長)
当院では、心血管疾患をお持ちの患者さま一人一人に合わせた運動療法や生活習慣の改善点をプランニングし、スムーズな社会復帰や自宅退院に向けてリハビリテーションを行っています。
退院後は、心臓リハ外来でフォローしながら、再発予防に向けた日常生活における自己管理・セルフモニタリングのノウハウを獲得頂けるよう取り組んでいます。
山村 浩二 作業療法士 (作業療法科 課長)
作業療法士として、心臓リハビリテーション回復期の役割であるリスク評価、運動耐用能の評価、運動療法を行い、適切な日常生活能力の拡大を図っていきます。そして退院後に過活動や低活動に陥らぬように、しっかりと患者様の大事な作業に焦点をあててモニタリングし、退院後の生活を再構築できるよう心がけています。
小田 可奈 作業療法士
作業療法士として、患者様の生活環境・状況を評価し、病態・ニーズに合わせた個別性の高いリハプログラムを提供します。運動療法のみならず、疾病管理の教育・サポート、そして退院後の外来リハビリを通して継続的な支援を行い、患者様の在宅療養の一助となるよう努めています。
河野 綾佳 健康運動指導士(メディフィット回生会 副主任)
当施設では、予防医療の観点から心臓病の予防や再発予防として保険でのリハビリ期間が終了した方々を対象に、楽しく健康増進プログラムを実施し、健康寿命延伸を目指しています。また、NPO法人ジャパンハートクラブの運営する「MedEx Club 熊本南支部」として維持期心臓リハビリテーションに特化したプログラムも提供しています。
管理栄養士の紹介
今井 なな子 管理栄養士
心臓病の再発・悪化予防のため、高血圧症や糖尿病などの危険因子の改善を目的として、集団・個別での栄養指導を実施し、患者さまの食事面のサポートを行っています。患者さま一人ひとりの病態や食生活に合わせたアドバイスをお伝えし、患者さま自身が実践・継続可能な食生活の改善方法を一緒に考えていきます。
西 美都 管理栄養士
管理栄養士として、患者様のライフスタイルや個人の嗜好性に合わせた食事面のサポートを行っていきます。今までの食生活を変えることは難しい面もありますが、食事療法の必要性を理解してもらい、食事改善をしてもらうことでより取り組みやすいと考えています。食事のことで何か気になることがあれば気軽にご相談ください。
日本心臓リハビリテーション学会
当院は、日本心臓リハビリテーション学会ホームページに、心臓リハビリテーションが受けられる施設として掲載をされています。
◆日本心臓リハビリテーション学会ホームページ
http://www.jacr.jp/web/everybody/hospital/kyuusyu/#kumamoto