APS療法について ※熊本県下初(2021年4月現在)
- APS療法は、従来のPRPに更に特殊な工程を加えることで、PRPの「炎症を抑える成分」がより抽出され、効果を強くしたものを関節内に投与して、痛みをやわらげる治療です。そのためAPS療法ではこれまでのPRPよりも疼痛改善の効果が高く、持続することが期待されます。APSは「次世代PRP療法」とも呼ばれています。
- APS療法の適用については、一般外来の診察後に医師が判断を致します。
変形性関節症の患者様に対するAPS療法
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治療の長所、メリット
- 自己組織由来なのでアレルギーが起こりにくいです。
- 日帰りでの処置が可能です。
- 治療手技が簡単で、治療痕が残りにくいです。
治療の短所、デメリット
- 変形性関節症を根本から治す治療ではありません。
- 数日間、炎症(痛み、熱感、赤み、腫れ)を伴う場合があります。
- 注射部位に硬さ・しこりが残ることがあります。
- ごく稀に投与箇所、採血部に感染症が起こる可能性があります。
費用
- 1回につき、330,000円(税込)
- 現時点では、保険外診療とされる為、自由診療となり自己負担が発生します。
同意書
- APS療法を受けられるにあたり、同意書への記入が必要です。
他の治療法との比較表
治療法 | 概要 | 効果持続 | 治療リスク | アレルギー |
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APS | 関節内投与で①損傷患部の疼痛緩和効果②軟骨の保護効果③関節内の炎症を抑制効果が期待される | 単回投与で12ヶ月~最大24ヶ月 | 活動を2週間程度、制限して頂く事があります | 自己由来のため比較的低いと言われている |
PRP | 関節内投与で①損傷患部の疼痛緩和効果②軟骨の保護効果が期待される | 単回投与で6ヶ月程 | 注入部位の痛み腫れなどのリスクはほとんど変わらない | |
ヒアルロン酸 | 関節内投与で物理的クッションの働きから、疼痛緩和効果がある | 連続5回/1週間投与で6ヶ月程 | 品質管理されており安全性は高いが、アレルギー反応などの可能性は否定できない |
治療の流れ
①医師の診察後、55mL採血をします。 | |
②採血した血液を専用キットに入れ、遠心分離機で遠心分離します。 | |
③遠心分離後、PRPを抽出します。 | |
④抽出したPRPを専用の容器を入れます。 | |
⑤再度遠心分離にかけます。 | |
⑥遠心後抽出されたAPSを約2.5mL吸引します。 | |
⑦作製されたAPSを使用し、医師が患部へ注射します。 |
お問い合わせ
- 熊本回生会病院 外来専用ダイヤル(直通):096-237-1165